雑学研究

合成洗剤・その他


ケア商品の成分

商品名メーカー 製品指定成分
ビオレU デオドラント
シトラスミント
花王ボディシャンプー トリクロサン、トリエタノールアミン、
プロピレングリコール、オキシベンゾン、
ジブチルヒドロキシトルエン、安息香酸塩、
緑色3号、黄色4号、香料
その他表示
 MAP(モノアルキルフォスフェイト)が主成分
液体ミューズ
(殺菌・デオドラント)
P&G
マックスファクター(株)
薬用石鹸 トリクロカルバン、トリクロサン、エデト酸塩、
ジブチルヒドロキシトルエン、ポリエチレングリコール、
赤色202号、黄色203号、
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム、
香料、パラベン、ベンジルアルコール、
安息香酸、プロピレングリコール
その他表示:
 『2つの殺菌成分』
naive HAND SOAP カネボウ
ホームプロダクツ販売(株)
薬用石鹸 イソプロピルメチルフェノール、プロピレングリコール、
エデト酸塩、赤色106号、黄色203号、香料
その他表示:
 『桃の葉エキス(うるおい成分)配合』
ホワイト&ホワイト ライオン 歯磨き剤 研磨剤: 歯磨用リン酸水素カルシウム、酸化アルミニウム
湿潤剤: グリセリン、プロピレングリコール
発泡剤: ラウリル硫酸ナトリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム
香味剤: 香料(ミントタイプ)、サッカリンナトリウム
粘結剤: カルボキシメチルセルロースナトリウム
薬用成分: モノフルオロリン酸ナトリウム
保存料: 安息香酸ナトリウム、パラベン
モンダミン
ペパーミント
アース製薬 マウスウォッシュ PH調整剤: リン酸一水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム
湿潤剤: 濃グリセリン
可溶化剤: ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
保存剤: パラベン
色素: 青色1号、黄色4号
香味剤: 香料(ペパーミントタイプ)、サッカリンナトリウム
洗浄補助剤: ポリリン酸ナトリウム(TPP)
その他: エタノール、 銅クロロフィリンナトリウム
その他表示:
 『よごれ付着予防成分TPP配合』
モンダミン
スーパーストロング
アース製薬 マウスウォッシュ PH調整剤: リン酸一水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム
湿潤剤: 濃グリセリン
可溶化剤: ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
保存剤: パラベン>
色素: 青色1号
香味剤: 香料(ペパーミントタイプ)、サッカリンナトリウム
洗浄補助剤: ポリエチレングリコール(PEG)
その他: エタノール、銅クロロフィリンナトリウム
その他表示:
 『ヤニ臭さ・油よごれ洗浄除去成分PEG配合』
  ↑ PEGは発ガン性が報告されてる!!
リステリン ワーナー・ランバート マウスウォッシュ 溶剤: エタノール
薬用成分: 1,8-シネオール、チモール、
      サリチル酸メチル、L-メントール
保存剤: 安息香酸
溶解補助剤: ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール
着色剤: カラメル
PH調整剤: 水酸化ナトリウム
リステリン
クールミント
ワーナー・ランバート マウスウォッシュ 潤滑剤: ソルビット液
溶剤: エタノール
薬用成分: 1,8-シネオール、チモール、
      サリチル酸メチル、L-メントール
保存剤: 安息香酸
溶解補助剤: ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール
香味剤: 香料、サッカリンナトリウム
着色剤: 緑色3号
G・U・M
デンタルリンス
サンスター マウスウォッシュ 湿潤剤: 濃グリセリン
可溶化剤: ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
香味剤: 香料(ハーブミントタイプ)、 サッカリンナトリウム
薬用成分: 塩化セチルピリジニウム(殺菌剤 CPC)、
      酢酸dl-α-トコフェロール(ビタミンE)
PH調整剤: リン酸一水素ナトリウム
その他:エタノール
その他表示:
 『薬用成分CPCが歯周病菌を殺菌し、ビタミンEが歯ぐきの
血行を促進し、歯周病を予防します』


マウスウォッシュ

 『モンダミン』や『リステリン』などのマウスウォッシュ(口腔洗浄剤)の 分類は化粧品になっているので、化粧品に許可されているものは全て使用できます。
 口内の粘膜は、有害成分などの吸収が皮フの何十倍といわれます。 しかも、サリチル酸メチル、安息香酸、水酸化ナトリウムなどの飲んではいけない有毒物が含まれている商品もあります。 使わない方が良いでしょう。 冷静に考えてみてください。マウスウォッシュを口に含んだときの刺激は・・。

 マウスウォッシュのCMでは、 「あなたの口の中は歯周病菌でいっぱい」とか、 「あなたの口臭は5M先の人にも届いている」とか、 消費者の不安をあおっていますが、本当にそうでしょうか。 実際には食後の『3・3・3』のブラッシングで解決できる問題です。 CMに躍らされてはいけません(歯槽膿漏や虫歯などが原因の病的な口臭はあります)。 歯槽膿漏は、指のマッサージとブラッシングで治療するそうです。

 『コンプレックス商品』という言葉を御存知でしょうか?  消費者のコンプレックスつけこみ、不安をあおる商品のことをいいます。
 また、1990年4月24日、アメリカ国立癌センターは、アメリカ国内で売られているマウスウォッシュのうち、アルコール分が25%以上含む商品を常用すると、「口腔癌になる危険性がわずかに増す」という報告を行っています。 (1984〜1986年にかけて、ニュージャージー州、カリフォルニア州、など3つの州で、2115人を対象にした疫学調査)
 日本で売られているマウスウォッシュ中、もっともアルコールの含有率が高いのが『リステリン』の18%(アメリカの『リステリン』は26.9%)です。 日本での各製品の平均は15%程度で危険レベル以下ですが、アルコールは発癌物質などの有害物質の粘膜からの吸収を促進するので、不安です。
 幼児が飲み込んだ場合、急性アルコール中毒になる心配もあります。 現にアメリカでは、1989年だけで約3900件もの急性アルコール中毒事故が報告されています。


歯磨き剤

 市販の練り歯磨き剤にも『合成界面活性剤』が入っています。 ラウリル硫酸ナトリウム(ASあるいはSDSと略記。 アルキル硫酸エステルナトリウムの歯磨き剤での表示名はラウリル硫酸ナトリウム)またはミリスチン硫酸ナトリウムが発泡剤として使われています。添加量は1〜2%と濃厚です。
 AS入りの歯磨き剤(ASが2%含有)を、1回1gの使用量で1日3回使うと、60mgが体内に摂取され、0.6mg(摂取量の1%)が体内に吸収されます。

ラウリル硫酸ナトリウム(AS、アルキル硫酸エステルナトリウム)

 ラウリル硫酸ナトリウムは、生化学分野ではSDS(Sodium Dodecyl Sulfate)と呼ばれ、蛋白変性剤として古くから『SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動法』(蛋白質の分子測定法)の試薬に用いられている。 SDSは0.01%以上の濃度で蛋白変性作用を持つ。

 ASが配合された市販歯磨き剤で歯を磨いた後、一時的に味覚が喪失するのは、ASの蛋白変性作用によって舌の味雷(舌の味覚器官)の脂質が溶出するからである。
 口中のASの濃度は高く、実験では10回以上コップの水で口をすすいでも界面活性剤(AS)が残留する。口中残留の実験は、メチレンブルー法によって簡単に実施できる。
 アメリカでの報告では、歯磨き後のASは1%以上が口の皮膚から吸収されたり、直接胃に入るとされている。

 練り歯磨き剤には『研磨剤』も入っています。 界面活性剤と研磨剤が入っているのだから『台所用クレンザー』と似ています。 ライオンの練り歯磨き剤『ホワイト&ホワイト』のパッケージの裏には、「独自のホワイトクリーニングカルシウム(歯磨き用リン酸水素カリウム)や、酸化アルミニウムなどが歯のヨゴレを落とし、歯を白く美しくします」と書いてあります。 歯の表面を削って白くするのは・・。試しに歯磨き剤でアルミホイルをこすると簡単に削れます。
 歯の表面は、半透明のガラス状の『エナメル質』で覆われているので、少し磨いたくらいでは大きな傷はつきません。 しかし、歯の根本(歯茎に近いところ)は、エナメル質よりも傷がつきやすい『セメント質』です。 さらに年をとったり歯槽膿漏になったりすると、歯茎が後退してセメント質がむき出しになります。
 歯磨き剤の適正使用量は『マッチ棒の頭ほど』です。テレビのCMでやっているように沢山つけると、歯の擦り減り具合も大きくなります。
 ベストの歯磨きは、『水とブラシだけで、1日3回、食後3分以内に3分間のブラッシング』の『3・3・3』です。どうしても歯磨き剤が使いたい人は、発泡剤に石けんを使っているものにしましょう。 使う頻度も、週に2回くらいに減らした方がいいです。 (歯磨き剤の量は『マッチ棒の頭ほど』で)


ボディシャンプーに使われているMAP(MAC)とは?

MAP mono alkyl phosphate 有機リン酸エステル系の陰イオン界面活性剤
MAC モノアルキルフォスフェイト アミノプロピルベタイン コンプレックス

 MAP(モノアルキルリン酸エステルナトリウム、モノアルキルフォスフェイト)は、界面活性剤としては古くからありましたが、ボディシャンプーとして使われだしたのは1980年代の後半からです。洗顔フォームにも使われています。花王の『ビオレU』は、このMAPを主成分としています。(最近、表示を『MAC』に変えています。『MAP』と表示していたころと違う成分を使っているのか謎です。どちらも『モノアルキルフォスフェイト』なのですが、“P”だと“リン”だとがわかるから変えたのでしょうか)

 MAPは、富栄養化の原因物質であるリンを含んでいる点と、その安全性に問題があります。
 洗剤の無リン化をすすめているのに、有機リン酸化合物の界面活性剤を使うことは、時代に逆行しています。
 安全性に関するデータもあまりありません。 MAPは、有機リン系農薬に使用されるTAP(トリアルキルホスフェート)と同じリン酸エステルです。 TAPの中には発ガン物質があります。MAPとTAPは非常によく似た化学構造式をしています。

 MAPは、まだ安全性データがあまりなく、ボディシャンプー、洗顔フォームに使うのは心配です。


過剰な殺菌

 『洗浄』と『消毒』は違います。
 アメリカでは、O157の予防に「ハンバーガーや牛挽肉加工品は徹底的に加熱すること。(中略)・・・感染者、特に子供は病気をまきちらす危険を減らすためにトイレの後は石鹸で注意深く手を洗うように」としています。感染者の手ですら消毒しろとは指導していません。
 日本でのO157対策、特に小学校では、子供たちの手から給食の食材まで、塩素で消毒するというのがあります。これは過剰防衛ではないでしょうか。『伝染病予防必携』という専門家向けの本にも、調理場などの消毒は必要ないとしています。
 『洗浄』というのはバイ菌や毒素やアレルギーを起こす花粉などを、水やお湯で洗い流してやることです。危険なものを洗い流してやることで発病を抑えるのです。『洗浄』と『消毒』の違いがわからない人は、子供や学校を消毒すればよいと思い込んでしまいます。
 通常の石けんで充分『洗浄』できます。消毒も薬用石けんも必要ありません。薬用石鹸は殺菌力があるので、使用量が増えると環境中の細菌生態系への影響が問題になります。


日本では売れないABSを東南アジアに輸出

 ライオンは、タイと台湾に合併会社を持ち、そこではABSを生産しており、LASでは原料面やコスト高の問題があるとうそぶいています。
 花王は日本では売れないABSを東南アジアに輸出しています。
 (マレーシアのペナン消費者協会の月刊誌『消費者の声』の記事 1981年 から)

 日本も欧米もABSを使用しないように行政指導されていますが、東南アジアではABSの規制がありません。自国では使用できないものを『ABSを選択するのは現地側の問題だ』として、輸出している企業の姿勢...悲しくて恥ずかしい。


環境庁の環境対策のナンセンスさ

 「お味噌汁1杯を台所から流すと、その水を魚が住めるようにするには、お風呂4.7杯分の水が必要になります」
 「そのための第1歩が、私たちが簡単に実践できる生活排水対策です」
 水質に関する環境問題で、政府が国民に訴える時の決まり文句です。 小学校でパンフレットをもらったこともあります。
 この政府の環境に対する態度には問題がありすぎます。
 ・ 汚れを水で薄めることがを浄化することだとしている点
 ・ 水をきれいにするのは微生物やミジンコやヨシの林が分解してくれることだと知らせない点
 ・ 有機物が5ppm以上になると魚が住めなくなるとしている点
 ・ 合成洗剤の害については全然触れない点

 確かに、生活排水に気をつけることは大事なことです。 しかし、ちょっとした台所汚れはどうしても流れ出てしまうものです。 お米のとぎ汁、味噌汁のお椀の汚れ、ちょっとした油汚れ...それらの汚れを、魚が住めるようにするのに、環境庁は『風呂おけで45杯の水』が必要になると言います。
 魚を飼っている20Lの水槽に味噌汁1杯を入れても魚は死にません。 川に流れてもむしろ、ミジンコや魚が喜んで食べて分解してくれます。 有機物が5ppm以上になっていけないのなら、エサをあげられなくなります。
 合成洗剤を水100Lに1gでも入れたら稚魚は死にます。 合成洗剤について再検討する必要があるのでは?