雑学研究

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儀式・行事事典

年始まわり
正月
・家を守る祖先の歳神(としがみ)・歳徳神(そとくじん)を迎える行事
・五穀豊穣を祈り、幸運と健康を願う
・本家に集まり、祝い膳を囲むしきたりがあった
・現代では年始回りで済ますか、それも省略される傾向がある

年始回り
・本来は1〜3日までに
・遅くとも松の内(7日)までに
・仕事先には15日までに
・元旦は家族でくつろぐ家が多いので、2日以降に
・早朝や夕食時も避ける
・暮れのうちに先方の都合を尋ねる
・やや改まった服装で
・長居は避ける

年賀の品物
・「御年賀」と書いた熨斗紙をつけ、水引は紅白の蝶結び
 あるいは「御年賀」と書かれた短冊の熨斗紙
・お歳暮を贈ってあれば持参しなくても構わない
・もてなしを受けそうなら、席で役立つものを持参する
  菓子、果物、酒、つまみなど
・お歳暮を贈ってなければ、お歳暮に準じるものを持参する
  海苔、コーヒー、紅茶など
・日頃から付き合いのあるご近所なら、手軽なものを渡す
  菓子、タオル、お茶など

お年賀の相場  単位(円)
贈り先1位2位3位
両親3,0005,0002,000
親戚3,0002,0005,000
友人5.0008,0003,000
仕事2,0005,0003,000

訪問を受けたら
・玄関先で挨拶後に祝い酒を振舞って、くつろいでもらう
・飲めない人には茶菓でもてなす
・面識がない者がかち合った場合には双方を紹介する
・訪問客が重なった場合、お重を下げて詰め直してから出す

おせち料理
・おせちの「せち」は節句の「節」で、かつては年に5回作っていた
  五節句=人日(1/7)、上巳(3/3)、端午(5/5)、七夕(7/7)、重陽(9/9)
・おせち料理には、神に供えたご馳走をいただく意味と、
 神を迎える正月に台所で騒がないという意味がある
・主婦や商店を休める保存食ともいえる
・おせち料理は一の重から与の重の四段重ねが正式
  四は死につながるので使わない
・基本的なおせちは
  一の重:口取り
   きんとん、蒲鉾、伊達巻、黒豆、田つくり、昆布巻きなど
  二の重:焼き物
   エビ、イカ、タイ、ブリ、サワラなど
  三の重:煮物
   ごぼう、れんこん、しいたけ、竹の子、高野豆腐など
  与の重:酢の物
   紅白なます、酢れんこん、菊花かぶらなど
・二の重が酢の物、三の重が焼き物、与の重が煮物の地方もある
・和風だけでなく、洋風、中華風のメニューも受け入れられている

おせちの意味
品 名説 明意 味
蒲鉾魚のすり身を固めたもの 紅は「慶」、白は「神聖」をあらわし、形は日の出をあらわす
田作りカタクチイワシの稚魚を干したゴマメを甘辛く味付けたもの 五穀豊穣を願って、田植えをするときに肥料としてまいたことに由来。ゴマメはイワシを肥料にすると五万俵の米が収穫でき、「五万米」に由来する
数の子ニシンの卵を醤油にしたしたもの カドの子がなまって数の子になった。数多い子にかけた子孫繁栄の縁起物
きんとんさつま芋の裏ごしと栗の甘露煮を合わせたもの 漢字で金団と書き、黄金の塊(財宝)をあらわし、金運をもたらすもの
黒豆黒豆を煮たもの 黒は邪気を払い不老長寿をもたらす色。健康長寿とまめに働く意味
伊達巻卵にだしを加えて焼いたもの 長崎の卓袱料理の「カステラかまぼこ」が江戸に伝わり、江戸っ子の気立てをあらわす伊達と巻物があわさった
昆布巻昆布の甘煮を巻いたもの 「養老昆布」と書いて「よろこぶ」と読ませ、不老長寿とお祝いの縁起もの。古来は広布(ヒロメ)と呼ばれ、音読みでコンブと読ぶため、ヒロメとコンブで慶びを広める。蝦夷地で多くとれたことで、夷子布(エビスメ)とも呼ばれ、七福神の恵比寿様にかけている
紅白なます大根と人参の酢の物 大根は、大地にしっかり根をはるので、家の土台がしっかりして栄える。人参の赤い色が入ることで、水引をあらわす
エビの作りエビを塩焼きしたもの 火を通すとの背が丸くなるところから、腰が曲がるまで長生きできるようにとの願いがこめられている
金柑甘煮金柑を砂糖で煮たもの 漢字で「金冠」と書き、宝物を意味する
はぜ甘露煮ハゼを甘露煮したもの ハゼが機敏なことから、素早く目標を達成させることを意味する
お煮しめ野菜の煮物 家族が仲良く一緒に結ばれるという意味
 ゴボウ 一家の土台がしっかりするようにとの願いがこめられている
 レンコン 仏教では極楽の池にあるとされ、清らかでけがれのない植物。根に穴があるので、見通しが良いという意味もある。
 サトイモ 親イモになると根から子イモが出て育つので、子孫繁栄をあらわす

お年玉
・1ヶ月の小遣い程度が目安
・各家庭での方針があるので、事前に相談するのが良い
・幼児へは現金よりも、玩具が喜ばれる
・小さな熨斗袋に新札を入れる
・熨斗袋がなければティッシュに包む
・上司の子供には渡す必要がない
・儀礼的に渡す場合は小学生まで
・お年玉のお返しは必要がないが、相手に子供がいれば考慮する

お年玉の相場  単位(円)
贈り先1位2位3位
自分の子供 学齢以前1,0002,0003,000
小学校低学年3,0002,0001,000
小学校高学年5,0003,0001,000
中学校5,00010,0003,000
高 校10,0005,00020,000
大 学10,00020,00030,000
社会人10,00020,00030,000
親戚の子供 学齢以前2,0003,0001,000
小学校低学年3,0005,0002,000
小学校高学年3,0005,00010,000
中学校5,0003,00010,000
高 校5,00010,00020,000
大 学10,0005,00020,000
社会人10,00020,0005,000
学齢以前5,00010,0003,000
小学校低学年10,0005,0003,000
近所の子供 学齢以前2,0003,0001,000
小学校低学年2,0003,0005,000
小学校高学年5,0002,0003,000
中学校5,0003,0002,000
高 校5,00010,0003,000

職場での挨拶
・上司と同僚に挨拶
・得意先へは仕事始めから2〜3日の間に行う
・15日を過ぎた場合、前年のお礼と「今年もよろしくお願いします」という挨拶
・年始回りは挨拶のみで、急用でなければ用談は別の日にする