雑学研究

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儀式・行事事典

結 納
結納とは
・縁結びを言祝ぐ儀式
・結婚式の3〜6ヶ月前に行う
・地域による違い
  関東:交換型=男女双方で結納品を交わす
  関西:納め型=男性側から女性側に結納品を納める
・正式では、仲人が両家を行き来して結納品を相手の家に運ぶ
・略式では、両家が一堂に会して結納品を取り交わす、あるいは納める

結納品
・縁起物をそろえたもの

品 目
名 称意 味
目録結納品の品名や数を記入したもの
長熨斗(ながのし)のしあわび
不老長寿を象徴
金包み(かなづつみ)結納金を包んだもの
友白髪(ともしらが)白麻糸
夫婦ともに白髪になるまで添い遂げること
末広(すえひろ)末広・純白の扇子二品を一組
純潔無垢・めでたさが末広がりになること
勝男武士(かつおぶし)鰹節
長期保存ができるので備えを意味し、強い男性を象徴
寿留女(するめ)幾久しくを意味する祝肴で、女性を象徴
子生婦(こんぶ)板昆布二枚
よろこぶに通じ、子宝に恵まれることを祈る
家内喜多留(やなぎだる)清酒・酒肴料を包んだもの
柳樽に由来

・結納品の受け渡しには、受け取った旨を記した「受書」を添える
・受書は、奉書に毛筆で書く
・結納には、家族書と親族書を添えるのがしきたり

結納金
・結納金は、元来、支度金として贈られた
・男性から女性へ
  「御帯料」と記す
  金額は月収の3〜5倍、70〜100万円
  婚約指輪を贈る場合は、指輪の金額を差し引く場合もある
・女性から男性へ
  「御袴料」と記す
  金額は結納金の半額か2〜3割

結納金の相場
男性から女性へ
金 額割 合
納めない22.2%
50万円未満 1.3%
50〜100万円48.8%
100万円以上25.6%
すべての平均=73.8万円
納めた人の平均=95.4万円
女性から男性へ
金 額割 合
納めない52.9%
10万円未満 3.0%
10〜20万円21.5%
20万円以上16.7%
すべての平均=9.5万円
納めた人の平均=21.7万円

しきたりの相違
・結納金は、関西では関東の倍ほど多い
・出身地が異なる場合には両家で話し合って決める
・例
  結納品は女性が部屋に飾るので、女性側に合わせる
  結納金を多く納め、別の名目で返す(形式は関西型、実質は関東型)
  男性側に合わせる

略式の結納
・一堂に会する略式は、結納品よりも顔合わせを重視する
・結納品を少なくする略式は、9品目を7・5・3品目(奇数)に減らす
  7品目:目録、長熨斗、金包み、友白髪、末広、寿留女、子生婦
  5品目:目録、長熨斗、金包み、友白髪、末広
  3品目:長熨斗、金包み、末広
・結納金の簡略は、結納金の額面はそのままで、結納返しを差し引いた額を渡す
・家族書・親族書を省くこともある

家族書・親族書
・親族一堂が結婚に賛同する意志を表す
・家族書は、同じ戸籍の家族(同居していて、姓が同じ人)を記す
・戸籍の違う祖父母は入れる場合と入れない場合があるので、両家で統一する
・記載事項は、本人との続柄と氏名
・記載順序は、祖父母、父、母、兄弟姉妹、本人
・親族書は、三親等の親族まで記す
・記載順序は、祖父母(別居・同居)、既婚の兄弟姉妹と配偶者、おじ・おばと配偶者
・地域や家によって順序が異なる場合は、両家で統一する

費用
・仲人への謝礼は半額ずつ
・一堂に会する場合には、仲人が支払っておき、後日、両家で折半して返す
・出席人数が異なる場合には、出席者の頭数で割る

正式な結納
・仲人が両家を往復する場合
  @ 男性宅から結納品を預かり、女性宅へ運ぶ
  A 女性側からの結納品を受書と共に男性宅へ運ぶ
  B 男性側の受書を女性宅へ届ける
・関西の納め型では、女性側の結納品および男性側の受書が省かれる
・両家が一堂に会する場合
  @ 上座に両家、間に仲人夫婦が座る
  A 仲人が始まりの口上を述べる
  B 仲人夫人が男性側の結納品を女性の前に運ぶ
  C 女性と両親は目録を確かめ、受書を渡す
  D 仲人夫人が女性側の受書と女性側の結納品を男性の前に運ぶ
  E 男性と両親は目録を確かめ、受書を渡す
  F 仲人夫人が受書を女性の前に運ぶ
  G 仲人が締め括りの口上を述べて完了
・関西の納め型では、男性側の結納品を渡し、受書を男性側に渡して完了

結納会場
場 所割 合
妻側の家43.8%
レストラン20.5%
ホテル12.9%
結婚式場 3.6%
夫側の家 1.5%
夫婦両方の家 1.1%
公共施設 0.6%