雑学研究

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日本文学50選

No.作 品作 者
1あすなろ物語井上靖
あすのために現在を力強く生きる鮎太の半生を描いた作者の自伝的小説。
2杏っ子室生犀星
野性的な娘杏っ子の生き方を中心に作者の生涯を回想しながら人生の真実を求めた小説。
3一握の砂石川啄木
三行書きの平易な言葉で生活の辛苦を歌い、情感あふれる世界を築き上げた短歌551首を収めた歌集。
4伊豆の踊子川端康成
伊豆の山中を一人旅する高校生と旅芸人の可憐な少女との出会いを叙情的に描いた名作。
5芋粥芥川龍之介
望みは叶えられぬうちが花なのだという主題を今昔物語の話を借りて構成した短編。
6生まれ出づる悩み有島武郎
逆境にも挫けず、傑作を生み出した青年画家の芸術家としての精神の成長を描いた短編。
7絵本田宮虎彦
昭和10年代のくらい社会を背景にひとりの貧しい大学生の苦悩や不安を描いた作者の代表作。
8奥の細道松尾芭蕉
仙台・平泉・新潟・敦賀・大垣を旅した時の俳句。
9恩讐の彼方に菊池寛
仇を討つ者と討たれる者とが共に人間愛に目覚める感動的な物語。
10風の中の子供坪田譲治
考え深い善太とやんちゃな三平兄弟を中心に子供の世界を描き、大人の心にも感動を与える傑作。
11城の崎にて志賀直哉
事故で死を目前に見た作者の気持ちが蜂やネズミの死の場面に託されて的確に描かれた短編。
12牛肉と馬鈴薯国木田独歩
理想(馬鈴薯)と現実(牛肉)とについて語る青年たちの会話で構成された独歩中期の代表作。
13銀河鉄道の夜宮沢賢治
少年ジョバンニが友達と銀河鉄道の旅に出る痛切な美しさに満ちた作品。
14雲の墓標阿川弘之
戦争中に生きた学生の苦しみを描いた作品。
15今昔物語宇治大納言源隆国編者?
1200余編の説話を集めた日本最大の説話集。
16サーカスの馬安岡章太郎
中学時代に風変わりな劣等生だった作者の細やかな感覚が表現されたユニークな短編。
17西鶴諸国咄井原西鶴
簡潔な雅俗折衷体で描かれた珍談・奇談集。
18最後の一句森鴎外
犯した犯罪によって死刑になる父の身代わりになる決意をする16歳の娘の話。
19細雪谷崎潤一郎
蒔岡家の美しい四姉妹を中心に絵巻物のように繰り広げられる谷崎の代表的長編小説。
20山月記中島敦
詩人になりそこなって虎になった憐れな男の物語の中に人間の生き方や芸術の問題を提示している。
21山椒魚井伏鱒二
谷川の岩屋に閉じ込められた怪魚山椒魚の嘆きを諷刺をこめてユーモラスに描いた擬人体の短編。
22山椒太夫森鴎外
父の行方をたずねて母とともに旅立った安寿と厨子王姉妹が人買いに売られる悲しい物語。
23潮騒三島由紀夫
磯の香と明るい太陽に包まれた南海の小島を舞台に若者と船主の健康な愛を描く。
24しろばんば井上靖
伊豆湯が島を舞台に洪作少年が憂い多い大人の世界に目覚めていく姿を描く自伝小説。
25真空地帯野間宏
戦時中の日本の軍隊を下級兵士の目を通して批判的に眺めた長編小説。
26清兵衛と瓢箪志賀直哉
小学生の純粋な美への憧れが父や教師には理解されないことを皮肉をこめて描いた作品。
27戦艦大和の最後吉村昭
太平洋戦争での日本の戦艦大和の運命を描いた記録文学的作品。
28徒然草吉田兼好
仏教思想を背景にした人生や社会に関する感想・評論・考証の集成
29藤村詩集島崎藤村
自然に憧れて旅にさすらう身の寂しさを流麗な調べにのせた詩集「若菜集」「落梅集」。
30道程高村光太郎
自己を深く見つめ、事実を追求することで人道的詩人へと発展していく光太郎の第一詩集。
31どくとるマンボウ航海記北杜夫
船医としてマグロ船に乗り込んで世界を回って見聞したことを文明批評を織りこんでつづった航海記。
32高瀬舟森鴎外
島送りの罪人であるにも関わらず、人間的に立派な喜助と彼に深い感銘を覚える役人を描く。
33沈黙遠藤周作
17世紀初めにキリシタン禁制の日本に来たポルトガルの司祭の歴史小説。
34源氏物語紫式部
光源氏と薫を中心として75年にわたる貴族社会の愛の諸相を描く。
35破戒島崎藤村
主人公丑松を通して同和問題を描いた長編小説。
36走れメロス太宰治
金を賭けて王との約束を守ったメロスの信実に生きる姿をドラマチックに描いた短編。
37裸の王様開高健
偽りや金銭的な欲望が渦巻く現代社会にあって、真の人間性とは何かを追及した作品。
38芥川龍之介
長過ぎる鼻を持った僧の中に人間の弱さを発見し、巧みな手法で短編にまとめ上げた作者の出世作。
39平家物語信濃前司行長?
平家の勃興・繁栄、源氏との合戦・衰亡のありさまを描いた一大叙事詩。
40坊ちゃん夏目漱石
無鉄砲だが正義感に燃える江戸っ子教師の活躍を歯切れの良い文章で描いた漱石初期の傑作。
41放浪記林芙美子
女中や女給となって各地を放浪しながらも向上心を失わぬ女の庶民的な哀歓が詩的情調で描かれる。
42枕草子清少納言
宮廷の日常生活の経験や感想を述べた日本最古の随筆集。
43武蔵野国木田独歩
四季折々の自然美を武蔵野に見出し、近代的な写実主義で描き尽くした独歩不朽の名作。
44友情武者小路実篤
恋愛と友情・失恋。若い読者の心を知的に高める白樺派的恋愛小説の代表的作品。
45夕鶴木下順二
人の心の真実にこがれて美しい女性に化身した鶴が人の心の醜さに失意して去って行く民話劇。
46羅生門芥川龍之介
今昔物語にヒントを得た王朝物で、人間の利己心を鋭くえぐる。
47路傍の石山本有三
逆境の人生に力強く立ち向かう吾一少年の姿を通じて読者に生きる勇気を与える長編。
48若い人石坂洋次郎
早熟な女学生と理知的な女教師の間で煮えきらぬ男教師の青春心理の葛藤を描く。
49吾輩は猫である夏目漱石
ユーモアと皮肉にあふれた長編。
50私ひとりの私石川達三
私の過去を辿りながら一貫して社会に対する鋭い目を光らせる。