雑学研究

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小倉百人一首

21 〜 40
  • いま来むと 言ひしばかりに 長月の 有明の月を 待ちいでつるかな(素性法師)
     今すぐに行こうと、あなたが行ったばかりにその言葉を当てにして待ちつづけていましたが、あなたは来ず、この9月の長い夜の有明の月が出るまで待ちとおしていましたよ

  • 吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を 嵐といふらむ(文屋康秀)
     冷たい風が山から吹き下ろすと、たちまち秋の草木がしおれてしまうので、なるほど山から吹く風を嵐と言うのであろう

  • 月見れば ちぢに物こそ かなしけれ わが身一つの 秋にはあらねど(大江千里)
     この澄みきった秋の月を眺めていると、心が乱れて物悲しさに包まれます。私1人だけを悲しくさせる為にやって来た秋ではないのだが

  • このたびは 幣もとりあへず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに(菅家)
     今度の旅は急なことだったので、幣帛の用意もままなりませんでした。手向山の神々よ、この錦のように美しい紅葉を代わりに御心のままにお納め下さい

  • 名にし負はば 逢坂山の さねかづら 人に知られで くるよしもがな(三条右大臣)
     逢坂山のさねかずらが「逢って寝る」という名を持っているならば、さねかずらは手繰れば来るように、誰にも知られずにあなたに逢いに行く方法があったら良いのになあ

  • 小倉山 峰のもみぢ葉 こころあらば 今ひとたびの みゆき待たなむ(貞信公)
     小倉山の峰の紅葉よ。もしそなたに心があるならば、このまま散らずにもう1度天皇の行幸まで美しいままで待っていておくれ

  • みかの原 わきて流るる いづみ川 いつみきとてか 恋しかるらむ(中納言兼輔)
     みかの原にわき出て流れる泉川の「いつ見」ではないが、あの人をいつ見たということだけでこんなにも恋しいのだろうか

  • 山里は 冬ぞきびしさ まさりける 人目も草も かれぬと思へば(源宗芋朝臣)
     山里はいつも寂しいが、冬になればことに寂しさがまさって感じられることよ。訪れる人もなくなり、草も枯れ果ててしまうと思うと

  • 心あてに 折らばや折らむ 初霜の 置きまどはせる 白菊の花(凡河内躬恒)
     この辺がそれであろうと祈るなら、あて推量に祈ってもみようか。初霜が辺り一面に降りて、霜なのか白菊なのかさっぱりわからなくなってしまっている。そんな白菊の花であるよ

  • 有明の つれなく見えし 別れより 暁ばかり 憂きものはなし(壬生忠岑)
     有明の月が無常に照り、あなたも冷たい素振りであった別れから暁ほどわが身が辛く悲しいものはありません

  • 朝ぼらけ 有明の月と みるまでに 吉野の里に ふれる白雪(坂上是則)
     ほのぼのと夜の明けて行く頃、外を見ると有明の月がさしているのかと思うほどに吉野の村里に一夜のうちに眩しいばかりの白雪が一面に降り積もっている

  • 山川に 風のかけたる しらがみは 流れもあへぬ 紅葉なりけり(春道列樹)
     山の谷川に風が自然にかけたしがらみは、他でもない、流れようとして流れきれないでいる紅葉であることよ

  • 久方の 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ(紀友則)
     日の光がのどかにさしている春の日に、どうして落ち着いた心もなく桜の花は散っているのだろうか

  • たれをかも 知る人にせむ 高砂の 松も昔の 友ならなくに(藤原興風)
     すっかり年老いた私はいったい誰を友としたら良いのか。古くからの知り合いは皆なくなり、残っているのは年老いた松くらいだが、この高砂の松でさえ、昔からの友ではないのだから

  • 人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける(紀貫之)
     人はさあどうだろうか。あなたの心の内はわからない。しかし、昔馴染みのこの里の梅だけは、昔のままの香りで匂っていることだ

  • 夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに 月宿らむ(清原深養父)
     夏の夜は短いので、まだ宵のうちだと思っているうちにもう明けてしまったが、月は西の山に隠れる暇もなく、いったい雲のどの辺に宿っているのだろうか

  • しらつゆに 風の吹きしく 秋の野は つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける(文屋朝康)
     白露に風がしきりに吹き付ける秋の野は、まるで紐を通してとめていない数珠が散りこぼれるように美しい

  • わすらるる 身をば思はず 誓ひてし 人のいのちの 惜しくあるかな(右近)
     忘れられてしまうこの身は不幸とは思いません。けれどそれよりも「心変わりしない」と神に誓ったあなたの命が神罰により失われるのではないかと惜しまれることです

  • 浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど あまりてなどか 人の恋しき(参議等)
     浅茅の生えた野辺の篠原。その「しの」ではないが、忍びこらえてもこらえきれず、どうしてこんなにあなたが恋しいのだろう

  • 忍ぶれど 色にいでにけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで(平兼盛)
     誰にも知られまいと、心の中に包み隠していた私の恋心でしたが、「物思いをしておいでですか」と人に問われるほど、ついに素振りに表れてしまったことだ

  • 1〜20・ 21〜40・ 41〜6061〜8081〜100