雑学研究

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宗教辞典

た行〜わ

退化説 degeneration theory
 シュミットによる宗教史上の退化説
 一神教の退化・堕落したものが多神教
第三会
 中世カトリックの男女平信徒の団体による信徒運動
大年 Great Year,grosse Jahre
 周期的に創造・存続・終末的破滅を繰り返す円環的時間
 §yuga(インド)
大宝令
 朝儀の祭祀の大綱を示した
太陽信仰
 天崇拝の背後に存在、天体現象を天の意志表現と見なす
太陽崇拝
 太陽神の子孫が国を支配する=「日の御子」思想
他界
 観念上に描かれる別世界一般  恐怖と憧憬の対象
託宣 oracle
 集団の運命に関わる霊感
託宣者
 神霊、死霊などの意志を直接伝える人
多神教 polytheism
 多数の神々を持つ宗教体系
 超自然的な力が個体的性格を持つと考えられる時に神々の姿が浮かぶ
 人間生活の姿が反映されて整序づけられる(家族関係、支配体制)
たたり
 神霊や怨霊の霊威にそむき、災禍を被るとする信仰
 語源:「立ち有り」=神の示現
  原因:神仏、怨霊、動物霊、方位など
脱魂 ecstasy
 トランス状態における神霊や精霊との接触
 霊魂が離れ、超自然的存在に飛翔すること
旅
 語源:「給べ(たうべ)」=他家の食を求める声
 人間の空間的移動
タプ
 ポリネシアの宗教における神聖さ
 出生の際に身分に応じて与えられる
タブー taboo 禁忌
 語源:巻き貝を吹くこと、太鼓を叩くこと
  =トンガにおいて首長が布告や禁令を出す際の行為
 種類:現象(人間、物体、状態、行為)、形態(宗教、伝説、呪術、教訓)、
  内容的側面(本来的宗教的、派生的呪術的)
タブー・マナ公式 taboo-mana formula
 宗教はタブーとマナの相克関係上に成立
 タブーは消極的マナ  マレットの説
たまふり(鎮霊)の祭
 冬至における太陽の衰弱を復活させるため、日の神を招く
単一神教 henotheism
 多神教世界において、祭儀で一神が主神の地位を一時的に獲得し、最上級の宗教的賛辞と、
 信仰者の宗教的関心を集め、唯一至上神のように見なさ れている宗教現象
断食(食物禁忌)
 一定期間一切の食物、または特定の食物を断つこと
 恒常的な食物禁忌は含まない
  @危機的状況、A呪術的儀礼、祈願、B宗教的儀礼の為の準備・浄め、
  C贖罪、D修業の一形態
単葬
 一回の葬儀で死者との関係を絶つ
 ⇔複葬
 §洗骨改葬(奄美大島、喜界島)
血
 生命そのもの、血液霊 blood-soul、血のタブー
知恵
 宇宙・自然の原秩序を洞察することで、生活を秩序づける精神的能力
知恵文学
 神に仕える教師達を発端とし、箴言形式で表出されたもの
誓い
 神に宣誓し、報酬を期待する儀礼的行為
知識と信仰
 宗教哲学により体系づけられる
  信仰:生死を超越し、永遠なものに関わる心情
  科学:過去と現在を説明する論理
地方君主的教会統治制
 プロテスタントの社会的地位を確立するためにルターが設立
 これにより万人司祭を目指した
地母神 mother goddes
 大地の生命力を人間に付与する機構や存在に対する信仰から生まれた女神
 神性:処女性、性欲と行為、狂乱(愛・清純・死)
チャーチ、セクト、デノミネーション
 チャーチ church:教会の普遍的道義支配を主張する制度的組織
    伝統的権威(客観的な信仰基準)に忠実な普遍的教会 clearicalism、
    社会に公認されている既成教派
 セクト sect:未成熟で、非体系的な集団
    信仰の主観的解釈を重視し、自発的に下から組織する集団、
     既成教会からの分派や新興宗教を意味することもある
 デノミネーション denomination:神学的・組織的成熟を示し、信徒が参加する目的集団、並立・
    競合するのに充分に教派として組織的基礎を固めた集団
仲介者 mediator
 聖と俗とを結びつける者、矛盾の統一と克服を試みる者
五岳信仰
 中国の山岳信仰(泰山、華山、衡山、恒山、嵩山)
彫刻
 礼拝の用に供する目的で造形された彫像を宗教彫刻という
長老派 Presbyterians
 カルヴァン派からスコットランドで生まれたキリスト教会
月崇拝
 満ち欠けの周期が、女性、豊饒、生死、吉凶と神秘的に結びつく
 ブラジルやインディアンは月を崇拝
憑き物
 霊力が憑依し、精神状態や運命に影響を与えるという信念
 人間霊や動物霊の憑依現象の信仰が根強い
憑き物すじ
 動物霊を累代飼養し、潜在的能力を分有する親族集団
 その家筋の安寧を保証する一方、敵対的部外者に祟りをもたらす
罪
 @法律的犯罪、A道徳的罪悪、B宗教的罪業
 今日では道徳的善悪が中心とされるが、根元的な自覚と関わるとすれば、
 罪は道徳的次元に解消されえない
帝王神権説
 君主制は神によって作られたというフィルマーの説
 絶対君主制を精神的に権威づける考え
剃髪
 去勢の象徴、禁欲的生活を送る宗教的聖職者の印 
デーモン
 超自然的存在、精霊よりも人格化しているが地位が低い神々
デュルケムの宗教理論
 人間は、聖には道徳的義務で、俗には功利的態度で対する
 聖は、所与の個人的次元ではなく集団表象として解釈される
 聖の根元は社会
テラティズム teratism 驚異観  マレットの説
 超自然的・非日常的なものとして畏怖を感じるところに宗教が発生する
 人間の情緒的態度が宗教の源泉だとする
 これを伴いアニマティズム(有生観)は宗教となる
天国
 高天原(日本):古典神話編成時の理想郷
 極楽(仏教):阿弥陀仏が建設した衆生救済の場
 楽園(イスラム教):約束された永遠の楽園
 天国(キリスト教):栄光と浄福の永生の場
天使
 人間の精神的な諸能力や神的な力が擬人化されたもの
伝説 legend
 ある共同体の歴史に関する伝承
 特定の場と人物を巡る話で、歴史化、合理化の傾向がある
 §神話:超歴史的な神々の話
伝道
 宗教的真理(生き方)の伝達弘布
 §布教=教えの弘布
 仏教:菩薩道による衆生教化のわざ
 キリスト教:福音を告知し、信仰生活に復帰せしめる(宣教 mission)
天変地異
 宇宙的大変動による自然的秩序の崩壊・滅亡
 @現世の悪への審判 judgement 、A永遠回帰の思想と結合
塔
 無限を目標とする内面力学の構造物
道教
  不老長寿を主な目的とする現世利益的な中国の自然宗教
  源流:呪術的治病を施す太平道と五斗米道
  特色:@無為自然、A清浄、B謙遜、C全性保真、D虚無恬淡
  道家の思想とは区別される
 神仙説(金丹道)=霊山で不老長寿の霊薬の調整の秘法を得て服用すれば不死になるという中国の思想
 全真教=12C半、王重陽によって始唱された禅宗的な道教
 太一教=金丹を重視した道教の一つ
 太平道=干吉が『太平清領書』によって開いた道教、治病によって勢力を持ったが1年で平定 
ドゥクン dukun
 インドネシアの呪術師(指圧、占い、民間医術などを行う)
同族神
 本家分家の同族団が祀る神(神祗・仏・菩薩、先祖)
道祖神
 @地域社会への悪霊の侵入を防止、A稲作の豊稔、B厄を領域外へ除去
道徳的宗教
 宗教の根底には、自然に従って生きるという共通の道徳性があるというシャフツベリーの自然的宗教の主張
動物形態観 theriomorphism
 超自然的存在が何らかの目的を持ち、動物の形相で化現すること
 →古代宗教で動物崇拝が生まれる
動物崇拝
 動物を神聖視し、宗教的な意味を付与すること
 根拠:畏怖、効用・恩恵(食料・労働力)
同胞会運動
 真宗大谷派の信徒の教化と布教活動を目的とする信徒運動
涜神 sacrilege
 諸霊や神的存在を軽侮・無視する言動
独身制
 @清浄感の維持、A聖なるものへの献身の表明、B究極的目的への専念
 禁欲の中で性交の否定が占める割合が大きい
 キリスト教と仏教は独身制を制度化
頭蓋崇拝 endocraniolatry
 不定期間の後に発掘し、頭蓋のみを洗骨して複葬すること
土地神
 @土地自体が人格化されたもの(エジプトや中国)
 A土地を支配する神(アフリカ)
トーテミズム totemism
 未開社会での宗教と社会組織に関する特徴を示す名称
 集団と特定の種(動植物)との間に関係があること
塗油
 神的力を伝導する媒体であり、聖動物や聖人の血肉を食する聖餐と同じ
 塗油により聖別(新生児、成人式を迎える男女、死者、王、祭司)
鳥
 飛ぶ能力、言葉を連想させる鳴き声から神秘的存在とみなされる
 @天と地上を結ぶ使者、A吉凶の予兆を告げる、B供犠、C霊魂、D化身
ドルイド Druids
 ケルト人の宗教生活を支配した聖職者。裁判、教育、戦争の調停にも関与
トレントの公会議 Concilium Tridentinum 1545-63
 宗教改革に対抗し、旧弊を改革するために開かれたローマ教会の会議
 反対宗教改革、カトリックの宗教改革
ナチュリズム 自然崇拝
 自然の事物や現象を宗教的に認知すること
 崇拝の根拠:@事物や現象の何らかの特性(マナイズム)、A精霊が宿り、支配している(アニミズム)、
       B神が関係する(神観)
日本基督一致教会
 1877年に結成された長老派教会
日本組合基督教会
 1886年に結成された会衆派教会 Congregationalist
日本書紀 720年
 神話の異説を詳述しつつ、神々による国家の創建と皇統の確立を説き、大化改新後の国家の
  展開が敬神崇祖と神意の継承に立脚することを示す
入信
 ある契機により、宗教心が目覚め、特定の宗教が信仰対象となること
 §回心=入信への契機となる宗教体験
入巫儀礼
 肉体が解体し、骸骨の状態へ還元され、新たな肉を得て生の源より新生
人間の神化
 生前:神霊の憑依、政治的主権者、職業的身分(特定の技能に長けた人物)
 死後:死者崇拝 ―― 生者への敬愛の移行、異常死
ヌミノーゼ Numinose
 ルドルフ・オットーの宗教経験の対象の特質を表す術語
 畏怖 tremendum(被造物感、力強さ)、魅惑 fascinans(昂揚感、豊満感)
 聖なるもの Heilige、崇高なもの、非合理性、超自然的、超世界的、絶対他
ヌーメン numen
 神の意志や力:歴史的展開の中で義務、正義、善との関係を強める
ネストリアニズム
 キリストを完全な人間だとする考えで、異端とされた
年中行事
 特定の集団が一定時に特定の目的の為に共通の価値観に基づいて行う儀礼
 @多くは宗教に起源がある、A集団の生活の歴史や諸観念を象徴
 §日本:稲作を基盤とする豊穣儀礼、豊穣を保証する祖先信仰
呪い curse
 何らかの霊格に訴え、他人に災いが及ぶことを念ずること
 呪いの信仰:社会の慣習や規範を守らせる機能をもつ
 §邪術 sorcery:明瞭な呪術行為を伴う 
背教 apostacy
 それまで信仰していた宗教を自発的、あるいは強制的に捨てること
 放棄された側から悪い意味で用いられる
 §プロシライト proselytes=ユダヤ教への改宗者
  レニガドウ renegado=キリスト教からイスラム教への改宗者
墓(=死者の家)
 語源:はふりか(葬処)=死体を埋めた場所、はてか(果処)=命の果て
 死者の為の建造物、墓碑、墓石
柱と棒
 @樹木崇拝と関係、A空間と時間の象徴
 柱:不動性、一点凝集  棒:移動性、聖性の拡大
橋渡し bridging
 社会変動による生活様式の移行を自己統制力や自尊心を破壊せず達成する
  宗教の個人的機能
旗
 @識別、A象徴(集団統合、宗教儀礼)
 §日の丸:天照大御神の象徴
裸
 世俗の価値の否定、純潔、生と死の象徴
罰
 規範に背いたものに対する制裁
 仏教:戒(自律的、無罰則)、律(他律的、罰則)
 キリスト教:神の権威による旧約、国家的権威による新約
祓魔師 exorcist
 悪霊を追い払う人
初物
 その季節に初めて収穫したもの→成熟、収穫の感謝で神に捧げる
 初穂=稲穂のみでなく、すべてのもの
バハーイー教 Bahaism
 イスラムのバーブ教運動から転じた国際的宗教運動
 @人類が本来一つである(宗教による人類の統一)、A一つの真理の探究(すべての宗教が
  本質的にひとつ),C科学と宗教の調和、D男女間に平等の権利と義務、E世界平和の達成
(民族、宗教などによる偏見の反対)、F普通教育の施行義務、G宗教に基づく社会問題の解決、
  H国際語の使用、 I国際法廷の構成
バプティスト教会 Baptist Church
 合理主義に対するアメリカの福音主義教会
 個人の霊感による宗教体験重視、禁欲的生活の方法の厳格さ
 §メソディスト教会(イギリス)
祓い
 罪や穢れを浄化し、災厄を除去するための浄めの一種
 @善解除:神事への参加や厄除去のために自発的に行う
 A悪解除:犯罪者に強制的に行う
バロック baroque
 ルネッサンスの人間中心の美術表現に対し、神の権威の復活という理念に霊感を受けた16〜18世紀の
  美術の動き(反改革運動)
 ミケランジェロ(バッロクの祖)
 語源:歪んだ真珠、左右不整形な形
パン・アニマティズム pan-animatism
 あらゆるものに霊魂や生命を認め、すべてを生きたものとすること
 §汎生命観 pan-vitalism
汎神観
 宇宙に遍満する非人格的な力の運行法則により人間の世界が決定される
反対改革 Counter-Reformation
 カトリック教会の内部改革
 @トリエント会議 Trientinum(信条の再検討 1545-1563年)
 Aイエズス会 Jesuits(軍隊組織によるプロテスタント排撃運動と宣教)
パンテオン pantheon 神会
 社会的・政治的な原理による神々の組織
万人司祭説
 カトリック教会の教職制度に対し、「すべての信徒が祭司である」とするルターの主張の一つ
 §「信仰のみによる義」(⇔秘蹟)や「聖書中心主義」(⇔伝承主義)
反ヒューマニズム
 教権主義:神の支配を口実にした人間支配、
 聖書主義:聖書の権威による人間性実現の阻害
ヒエロファニー hierophany
 「聖なるものの現れ」絶対的実相の全体 エリアーデの術語
 @宇宙的、A生理的、B空間的、C文化的、Dその他
ビザンチン芸術
 イスラム美術の主流であるモザイク、象牙彫り、木彫のイコン
ビジネスクリード 勤労者の信条
 この世の展開は神の意向にかなうもの:「神は自ら助くる者を助ける」庶民宗教の一つ
秘蹟 sacramentum
 洗礼、堅信、聖体、悔悛、終油、品級、婚姻
 神の恩寵は秘蹟を通じてのみ与えられる
被造物感 Kreaturgefuhl
 オットーのヌミノーゼの特質の一つ
 自己の無力感(客体的存在の主体的感情への反映)
 §畏怖(圧倒的なもの、力強さ、無力感)、魅惑
人神
 人間が生前・死後に神として祭られること
 @呪術師・祭司、A王、B特殊な個人(職業・技能)
非暴力主義
 暴力の使用を拒否する理念・活動(抵抗権自体は否定しない)
 非暴力直接行動(法律内)、市民的不服従(法律外)
秘密結社 secret societies
 秘儀に基づいて結成された任意の社会集団
ヒューマニズム
 人間中心主義の内在的・此岸的立場
 人間を基調とし、人間のうちに神聖さと普遍性を見る
ピューリタニズム
 禁欲主義的宗教、神の栄光を表すために日常活動に専念
廟 mausoleum
 祖霊祭祀を一義とする祖神の姿を彷彿させる施設
憑依 spirit possession
 超自然的存在が来訪し、トランス状態に入ること
 §脱魂:霊体を離れ、超自然的存在へ飛翔
病気
 肉体的疾患+全人格的疾患
 原因:悪霊(諸霊欠如、悪霊侵入、禁忌侵犯、妖術)、神(不従順)
ヒンドゥ教 Hinduism
  インドの伝統的な制度・慣習の総体、社会的に権威づけられた伝統
  インド人の形成とともに成立した自然宗教  教義:輪廻と解脱
 アートマン atman=我、魂、個人存在の主体
 阿羅漢=特別な功徳を持つ人、神。解脱した信仰者
 ヴェーダ Veda(神によって啓示された知識)
  アーリア人がもたらしたインド最古の宗教聖典
 ヴェーダンダ Vedanta=絶対者ブラフマンと個我アートマンの本質的
            同一性(梵我一如)を説く重要な聖典
 カースト=職業集団と結びついた階層
 サンスクリット化 Sanskritization=アーリー社会からのヒンドゥ化
 シヴァ派:苦行者の集団
 シク派 Sikh:ヒンドゥの社会制度を認めず、独立。ナーナクによって発展
 信愛 bhakti=愛による合一への憧憬を持つインドの祈り
 バガヴァッド・ギーター Bhagavad-gita:ヒンドゥ教の二大叙情詩
  『マハーバーラタ Mahabharata』(アーリア人部族間の戦争が舞台)に含まれているが、
  本来独立した宗教詩
 プラーナ聖典=古来の民間伝承 Sage を素材とする百科全書的な聖典
 ブラフマー(梵天←ブラフマン brahman を人格神化したもの)
  シヴァ、ヴィシュヌと三身一体 Trimurti
  ←教理統一の為、二大宗派の主神を合わせた
 マヌ法典
  ヒンドゥ教の社会規範に関する法(ダルマ dharma)を説く代表的な法典、近代まで法律として
    活用され、現代のヒンドゥ法の基礎となっている
 ヤージニャヴァルキヤ法典
 ヤジュニャ yajna=牧畜を主とするアーリア人古来の宗教で、火をたいて神々を祭る犠牲祭
 ラーマーヤナ Ramayana=神話・宗教的教訓が折り込まれたヴァールミーキ仙人作の24000の詩
貧乏
 @経済上の不平等、A経済上の依存、B経済上の不足、C社会的不平等
ファンダメンタリスト
 社会変動から取り残され、伝統的信仰に執着し、世俗化する社会を見下す風神信仰
 風に対する儀礼的信仰、民間習俗の風祭は210日頃に行われる 
不具
 聖の非俗性、異常性の具体的表象(盲目、一つ目、足の不自由)
福音主義 evangelism
 キリストの福音を信じる内的信仰による救済を説く
福音主義的運動 evangelical movement
 18C半、イギリスでウェスリーが起こした個人の霊感によるキリストの贖罪と聖霊による再生
福音書
 目撃者が去るにおよび記述されたイエスの言動に関する記録
父系血縁集団 descent group
 家族が大きな集団の小単位として捉えられる
復活 resurrection
 霊肉を一元的に考える世界に発達する死者の霊肉一体の再生
仏教
 異安心=浄土真宗の異端者で、破門や追放となる
 縁起 paticcasamuppada  時間的:無常  空間的:相依、相関
 戒律 vinaya=仏教の出家者への宗教的規範
  戒=自発的に悪を避ける精神力  律=他律的強制規定
 観音=大乗仏教における慈悲の菩薩
 行 僧婆伽羅:諸行無常…事物の変化・流転
   婆利夜:仏道の実践(仏教修行)
 教行信証=教えを信じ、信仰に基づく生活実践の行、教えに基づく証
  §親鸞の『教行信証』に教説されている
 行者=仏道を修行する人、修行で得た力を用い、宗教的活動を行う人
 苦=外的理由によって心身が差し迫った状態
 空 sunya=無我、客観的、主体的状態
 解脱=無我に目責め、円環的時間からの脱却すること
 劫 kalpa=きわめて長大な時間
  成(成立)・住(存続)・壊(破壊)・空(空無)=四劫
 根本仏教=釈迦と直弟子の時代(原始仏教から区別される)
 慈悲=慈:喜びを与える 悲:苦しみを抜く
 上人=浄土系、日蓮宗で知と徳を持った人
 声明=儀式用の仏教音楽 元来、音韻学、音声学
 清規=大衆の具体的な修道方法の規定、僧院規則
 大乗戒=自己犠牲による社会救済を説く脱出家集団的立場
  §清規=出家集団の規定
 大蔵経=小乗の三蔵+大乗経典
 涅槃 nirvana=禅定の最高段階、煩悩の消滅、生・死・再生からの解放
 布教=菩薩道による衆生教化のわざ、如来の教法の普及伝達
 仏舎利=仏陀 buddha の遺形を埋葬
 仏塔 起源:卒塔婆…死体の埋葬場の記念、仏教以外でも築かれる
 部派仏教=釈迦の死後、意見の相違で論争・分裂を起こした20部の部派
 菩薩 bodhisattva=大乗仏教の指導者、慈悲の修行者
 菩薩の誓い=@永遠にわたる無限の行を通じて仏となる、A自己以外の
  すべての存在者を自らと等しい解脱の立場に導こうとする願い
 門信徒解放運動=浄土真宗本願寺派の教会運動
 律蔵 Vinaya-pitaka=解脱を目指し、修行生活を営む者が護持すべき律を集大成したもの
  在家向け戒律も充実している
プラグマティズム
 経験を哲学の基礎に据え、進化論や科学思想の立場から実験によって解釈する
 19世紀末にアメリカに起きた思想:実生活に有効なものこそ真理
 §改善論=有効な協力者である神と世界を形成
プレアニミズム preanimism
 アニマティズム(事物は生きている)、呪力観(呪力を持つ)、生命観(生命を持つ)など、
 アニミズムより簡単なの非人格的な力の観念を想定し、それをもとに宗教と呪術が成立する
 と見なすものの総称
分科神 departmental god 機能神
 特定の分野において機能を持つ神、特定の部門を司る神
平和主義 pacifism
 再洗礼派 Anabaptist:歴史的平和教会 強固に戦争を反対する教会
 メノナイト Mennonite(個人)、クエーカー Quaker(国際)、ヘシカスム静寂主義
 孤独・静寂の中で苦行を行うキリスト的な生活のうちに完徳に向かう
ペヨーテ祭祀
 語義:北米において幻覚症状を起こす龍舌蘭
 神の力を自己の内部に吸収する(カトリックの聖体拝領に類似)
奉仕
 @神への献身、A隣人愛に基づく救済の思想と行為、自己の利害や得失を離れ、公共目的に貢献すること
星
 占星術:個人の運命(西洋)、国家の運命(中国)
墓誌銘文
 エジプトの古王国時代後期の個人的宗教の実体を明らかにする文学作品
骨
 複葬を伴う弔葬法を行う初期農耕文化では、宗教的目的のために保存し、信仰対象とすることがある
 §頭蓋(髑髏)崇拝
梵我一如
 万物に内在する我:不可見の見者、不可識の識者
 梵我:恒常不滅の実体的なもの=一種の無の概念
本地垂迹
 仏は神の本体、神は仏の仮の権現、神の菩薩号を奉る
 §天台神道(釈迦如来)、真言神道(大日如来)
本質直観(=形相的直観 eidetic intuition)
 現象に内在するロゴスを本質的にとらえ、記述する
舞
 動作:神がかりの境地へ入る、神聖なものを周旋する
魔女 witch
 意図的、無意図的に神秘作用(邪術)により災いを起こす婦人
 §妖術師、邪術者
魔女狩り
 1600年を中心とする1世紀間に西洋と植民地において行われた
 原因:「善行の者でも生かしておいてはならない」という旧約聖書の教え
    疫病、天災、性本能、集団妄想などの悪の転嫁
マタギ
 狩猟の前に約10日間の別居生活をし、精進料理をとる東日本の狩猟集団
祭
 @実利的現実を否定した象徴的現実を表象(非日常性)、
 A集団の象徴的再生現象(宗教と社会との  劇的交流、集団的高揚)
マナ mana
 善悪両面に作用し、所有すれば最大の利益を得る超自然的な力・作用
 @転移性(他のものから着脱が可能)、A伝染性(自発的に移る)、
 B本来、非人格的であるが、諸事物に属性として内在
 コドリントがメラネシアで発見した術語
マナイズム manaism
 呪術は本質的に神秘的な力に基づく、マナは霊的存在が持つ力
 フランス社会学派のユベールとモース
マニ教 Manicheism
 3世紀にマニがイランで創始した宗教
 二元論的世界像を持ち、始源・中間・終末の三期の救済ドラマが展開
 @光と闇(善悪)の神話、A最高神の君臨(多神)、B悪の起源はサタン
マニズム manism
 スペンサーが唱えた祖霊崇拝説
 死霊 manes に対する信念から、霊の宗教的意義を説明
 あらゆる宗教儀礼は、死霊を慰労し、喜ばせる意向から出発する
マルキオン主義
 旧約の神と新約の神の二元論的神観を主張し、異端とされた
マルドク
 バビロニアの主神
右と左
 日常では右が優越、儀礼では左が優越
密議
 教義や祭儀が特定の参加者だけに知られ、その救済が約束される宗教現象
ミトラス教 Mithraism
 ペルシア起源の神ミトラスを創造神・救済神とし、1C後半〜4C中旬にかけてローマ帝国内で
  流行した密議宗教、蛮族やキリスト教により崩壊
ミレニアム millennium
 語義:至福千年
 キリスト教から時間的・地域定期制約を離れ、千年王国論運動として展開
  メシア到来→王国建設→聖者復活→現世天国の体験→悪魔滅亡
民俗芸能
 日本:神楽、田遊び、田楽、風流、延年
無
 ギリシャ:非有、有の「欠如」(「不存在」は知りえない)
 キリスト教:不存在  キリスト教神秘主義:神性、脱自としての無
 東洋的無:主体的、能動的な無。無相の自己(久松真一)
メシア messiah
 ヘブライ語:油を塗られた者=王、終末的救済者
メソディスト教会 Methodist Church
 合理主義に対し、イギリスの産業労働者に広がった福音主義的運動
山言葉
 動物に対する警戒と山の神を怒りへの配慮から、狩猟に関係があるものを山林では仲間以外には
  通用しない言葉に換言する
山の神
 祖霊は弔辞終了後、冬は山の神(狩猟神)となり、春から秋は里で田の神となり農耕を守護
遊戯
 子供に特有の行為形式、人間の基本的態度の要素
融即の法則
 存在は、それ自身であると同時に他の何ものかである
ユダヤ教 Judaism
 神観:@万軍の神(主)、A超越神(隠れたる神)、B創造神(生ける神)、C終末神(歴史の神)、
   D聖にして義なる神、E憐れみたもう神
 タルムード=ミシュナとゲマラ(補完)を集大成したもの  語義:教訓
  パレスチナ・タルムード(4C)、バビロニア・タルムード(6C)
 タンナイーム(教師)=ミシュナ結集に参与したヒレル以後のラビ達
 トーラー tora=成文化された律法=神の教え
  §トーラーの解釈の口伝伝承を編集したもの=ミシュナ
 ハシディズム Hasidism=ユダヤ教の神秘主義運動の一つ
  人間には根元的調和を実現する為に神と共働する「神の火花」が与えられており、その火花を
  発火させる「日常性の聖別」の生活のこと
  §カバラ=秘義による神智学的神秘説 13Cにスペインで展開
 ハシディーム
  前80年に台頭したユダヤ教の一派、後代のパリサイ人の母胎となった
ユニテリアン Unitarian
 三位一体論に対し、イエスの神格を否定する宗教改革運動
ユニテリアン教会 Unitarian Church
 社会事業に力を注ぎ、科学主義の中でキリスト教を展開
夢
 @超自然的存在からの啓示、A精神的・肉体的原因、B外界の影響
 夢魔 imcubus=死霊が夜に生者を悩ますという古代チュートン族の信仰
妖怪
 海上、路傍、山などに出現する正体不明の存在
様式史的研究 Formgeschichte
 聖書の背後にある信仰的な生活の座を明らかにしながら、その座が生んだ説話の様式を類型化する
 ことにより、説話形成の歴史を探る
妖術 witchcraft
 無意図的に他人に災いをもたらす心霊作用
 §邪術:意図的に相手に危害を加える
妖精 fairy
 超人間的な架空の霊的存在
 発生:自然現象の神格化、民衆に対する教訓、詩的想像の所産
預言 prophecy
  何らかの未来の意味の解釈、非日常的なカリスマ的現象
 倫理預言 ethische Prophetie =超越者の意志を伝える
 使命預言 Sendungsprophetie⇔模範預言:人間は神の器
  =人間が神の道具であるとする宗教市民層に基盤をもち、広範な合理化を引き起こした → 召命 Ruf
 模範預言 exemplarishe Prophetie =救済への道を模範によって示す
  @救済への道を模範によって示す(人間は神の容器)、A現世逃避的で、日常生活の合理化を促せず、
  B非人格的な最高存在である神観に親近性
 預言者 prophet=個人的なカリスマにより、新しい教えを述べ伝える者
予定説 predestination
 救済と滅亡への断罪  狭義では決定論と区別される 
 §選びの思想=旧約の予定説
来世
 来世信仰:普遍的、断絶(高等宗教)と交流(未開宗教)の二面性、継続理論(来世が現世の反映)と
 応報理論(来世が現世の償い)
羅刹
 インドの古代神話の悪神、仏教では地獄の下級役人
利子 Zins,usura
 貨幣不妊説や聖書の徴利禁止の思想で蔑視された利子
 §interest=貸与に伴う損害賠償
律法 Gesets,law
 ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の宗教的戒律
リネージ lineage
 氏族 clan の下属集団、系譜関係によって辿りうる限りの単系血縁集団
リバイバル revival
 感情の高揚により霊感を受け、古き良き時代の思想・伝統に立ち返る運動
両墓制
 埋め墓に詣るのを一定の時期で切り上げ、「祭り上げ」した後は、詣り墓に詣り続ける制度。死者に
 対する忌避と敬愛との態度から墓が区別される
理論
 教会論:キリスト教共同体の意味づけ、形成への奉仕を扱う
 自己形成論:エリクソンが始めたアイデンティティ形成論
 自由意志論 liberum arbitrium:@自主性、A選択の自由
 宗教否定論:@神:英雄の神化、A神:人間の恐怖心、B霊の否定
 呪術先行論:ある種の「科学」である呪術での自然支配に失敗し、超自然的存在を認識する
  フレーザーの説:未開人の自然観は間違った因果律に基づいている
 精神病理学的変質論:退化説の一つ、世代を通じて劣悪化(犯罪、非行)
 汎神論 pantheism:神と一切とを一元的な原理から把握する
  @無宇宙論 acosmism:神が一切、A汎宇宙論 pancosmism:一切が神
 万有在神論 panentheism:万物は神の中にあるというクラウゼの説
 非神話化論:ブルトマンの説
  神話:世界の中で人間が自己をいかに理解しているかの自己理解を表象
  信仰:自己の実存を再創造していくこと
 不協和理論 dissonance theory:認知の不協和に基づく行動の姿を捉える集団力学的作業
  §フェスティンジャーの『預言が失敗したら』
 無神論 atheism:@成立宗教への否定的態度、A人格神の否定 a.世界を物質から一元的に説明する
   唯物論、b. 世界の不完全性からの否定論
 有神論 theism:神学的:キリスト教信仰を巡る論争の文脈:超越的一神教
  宗教学的:宗教史上の思想:人格的な神の信仰一般(多神教や一神教)
  意志的かつ人格的な存在の表象、世界の合目的的秩序への信仰
 理神論 deism:世界に不介入の「無為の神」⇔生ける神
  天地の創造者としての神は信じるが、キリストとその教えは否定
輪廻説
 ピュタゴラス学派やプラトン主義では転生であるが、輪廻説は霊肉を無にする解脱を説く
輪廻転生 transmigration, metempsychosis,samsara
 生存の形態を変えながら、幾世も彷徨する姿
霊
 悪霊 Ahriman
 稲霊=子孫を加護する先祖の霊  §農神
 怨霊=祟りをなす死霊  宥和や強制の儀礼がなされる
 形象霊 Bildseele=表象が死者の生前の写像をもつ霊(原体の複写)
 身体霊 Korperseele=肉体と未分化な霊で、死体があるうちは存続する
 精霊 spirit=人格性を持ち、人間に影響を与える、浮遊する超自然的存在
 動物霊=動物霊による憑依が信仰の中心
  日本:狐、犬、蛇、狸、河童  西洋:狼  中南米:ジャガー
  東南アジア:虎、ワニ  アフリカ:ライオン、ハイエナ
 人間霊
 =生霊(生きている人間の霊):特定の家系や血統の人に祟りを及ぼす
  死霊(祖霊化する前の遊離霊や滞留霊):俗界に報復作用をもたらす
 霊感 inspiration=合理的・知的な思考過程を経ず、または無意識のまま、その結果だけが
   直感的に認知される心的状態
 霊魂 soul=人間の身体に宿り、肉体と精神を司る独立の人格的実在で、感覚による認識を
    超越した永遠の存在
 霊質 zielestof,soul-substance=独立の個性を持つ霊魂と異なり、生活を可能にする機能的な
    非人格的霊魂
 霊媒 spirit mediumship=霊界と人間とのコミュニケーションの媒介者
  §降神術(spiritualism)、心霊術、降霊会、口寄せ
礼拝 Gottesdienst=神への奉仕
 外形的礼拝:ミサ=心理的動機付けとして礼拝対象の側に効果を生む
 内心的礼拝:説教=礼拝する側に効果を生む
 §礼拝 latria=神に捧げられる  崇敬 dulia=聖人が対象
ロマネスク
 中世宗教美術
笑い祭
 豊饒の招迎と祓浄のために性器を露出して踊る